過去記事の「鷲巣麻雀(わしずマージャン)」に続く「アカギ ~闇に降り立った天才~(福本伸行著)」からの漫画ネタです。
前にも書きましたが、このアカギという漫画はFX取引におけるメンタルの教科書になりうるくらいお勧めです。
気分転換にもなりますしね。
今日は、このアカギ第5巻、第37話の「渓谷」のワンシーンをお話しします。
ヤクザの組が互いに代打ちをたて、高レートの麻雀で勝負をします。
この漫画の主人公アカギの偽者であるニセアカギという川田組の代打ちと、浦部という藤沢組の代打ちの対決です。
二人の戦い方は好対照で、ニセアカギは高レートの勝負という事で負ける事、つまりリスクを必死で避けながら守りの麻雀をします。
そして、テンパイ、つまり勝利まであと一歩のところまで至ります。
一方の浦部は剛力の麻雀をし、いわば捨て身で勝負を挑みます。
ノーテンでありながら、リーチをかけ、さも自分が高い手で上がるぞ、というブラフをかけます。
ノーテンなので流局になればチョンボ、つまり満貫払いが確定し敗北決定です。
リスクオンですね。
結果、リスクを避けたニセアカギは浦部に上がられる事を恐れ、牌を回し、あと一歩で勝利を手中にするところまで至りながら、自分が上がるチャンスをふいにします。
浦部は自分が敗北する事を恐れずにノーテンでありながら、偽アカギを勝負から降ろす事に成功したのです。
その中の一節です。
「勝利とはリスクと等価交換で手にするものなのに、彼はそれを避けた。
これでは勝てない。目をそらしている。
勝つために越えなければいけない渓谷、その深い闇から、、、。」
FXでも同じ事がいえます。
リスクから目をそらしてはなりません。
この一節の言葉通り、勝利とリスクは等価交換です。
損切というリスクを背負わなければ勝利は絶対に得られません。
また、損失が出るかもしれないという事を恐怖に感じるならば、エントリー(取引)のボタンは絶対に押せません。
もちろん、これは何でもかんでも「損してもかまうもんか!リスクオンだ!」というメンタルになったらいい、という意味ではありません。
優位性のある手法をきっちり確立させ、根拠のあるエントリーをした場合にのみ適用される思考です。
人はとにかく損を嫌う生き物です。
だから、FXに限らず相場の世界で生き残るのはごく少数という事になっているのです。
結論。
浦部になろう!
という事ではありませんよ、念のため。
リスクから目をそらさずに平常心でトレードしましょう
という事です。
何度もいいますが、本当にこの「アカギ」という漫画はお勧めです。
有名どころの「ゾーン」とか「規律とトレーダー」も、もちろんいいと思いますが、この漫画もぜひ読んでもらいたい作品です。
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